一人暮らし

彼女が降りようとした時だった

 

龍夜が突然 俺に
“光 力也 待たせてたな
一度地下に行け”って

 

そして彼女を見て
「5分だけ時間あるか」
そう…問いかけた

 

少し驚いた顔をしつつ
彼女は『だ大丈夫…です』と答えた

 

 

18階で開いた扉は閉まり
一度20階で開いた

 

 

開いた扉から「拓也いるか」
龍夜が声をかけると
待機してた拓也がやってきた

 

エレベーターの中をみて
驚いた顔をしつつ
「おかえりなさい?」
って言った拓也

 

それを無視して

 

彼女の方へ向き
「るう こいつは拓也だ顔 覚えてくれ」

 

それだけ言うと
呆気にとられ 言葉も出ない拓也を置いて
エレベーターの扉を閉めて地下へ向かった

 

エレベーターの中で俺に
「下 ついたら力也呼んでこい」
そう言って その後は何も言わない龍夜

 

 

 

なんなんだ?
地下で力也を呼んで
エレベーターに戻れば

 

「るう これは力也
こいつも覚えておいてくれ」
そう彼女に言って

 

「光 拓也も降ろすから
3人で行ってこい」

 

俺にそれだけ言うと

 

扉は閉まり

 

エレベーターは行ってしまった

 

 

 

 

龍夜…

 

 

まさか…

 

 

 

 

 

 

 

side…光 end

 

side…瑠羽

 

 

吃驚しつつ
エレベーターに乗り込んだ私

 

「何階まで?」と聞かれ

 

 

表示ランプを見たら
20階が点いてるから
上の階に住む人なのかな?と思い

 

『18階お願いします
あの…うえの階の方ですか?
18階に越してきた藤堂です
ご挨拶にも行かずすみません
宜しくお願いします』とご挨拶

 

アイドルみたいな顔の人が
「こちらこそ 俺は18階の
左の部屋に住んでる山口光です
お隣さんだね よろしくね」
ってニコッと笑顔で言ってくれた

 

アイドル顔の山口さんの後ろから

 

「チッ」という音が聞こえて
フと見ると黒髪の綺麗すぎる顔をした
少し近寄り難い感じの男の人が立っていた

 

「後ろにいるのが
20階に住んでる龍夜だよ」
と山口さんが紹介してくれた

 

可愛い顔の山口さんと
綺麗な顔の龍夜さん
モデルさんか何かかな?

 

なんて思いつつ
龍夜さんの方を向いて
『18階の藤堂瑠羽です
よろしくお願いします』
ともう一度ご挨拶

 

私 笑えてるかな…

 

 

「龍夜だ 宜しくな
るうって言ったか…
こんな時間に1人で何してるんだ?」って…

 

『友達がバイトの帰りが遅くて
泊まりに来るので隣のコンビニに
飲み物とか買いに』と答え
袋を持ち上げて見せた

 

龍夜さんに
「1人でか?危ないだろ」って言われて

 

自分には普通はあるはずの家族…
心配してくれる人が
誰もいない事を実感しつつ

 

『一人暮らしなんで…
日頃は夜に外は出ないんだけど』と答え

 

到着した18階に降りようとした

 

降りようと一歩踏み出すと

 

「光 力也 待たせてたよな
一度地下に行け」
って龍夜さんの声
私じゃなかったと思って
挨拶をしようと振り返ったら

 

龍夜さんに「5分だけ時間あるか?」
って聞かれて…驚きつつも
漆黒の瞳から目がそらせなくなり

 

『だ大丈夫…です』と答えてしまっていた

 

18階で開いた扉は閉まり
20階で扉が開くと

 

「拓也いるか?」龍夜さんが声をかけた
するとスーツを着た
茶色のサラサラヘアの
甘い顔をしたイケメンさんがやって来た

 

 

エレベーターに乗っている私を
驚いた顔で見つつ龍夜さんに
「おかえりなさい?」と微笑んだ

 

龍夜さんは私に振り返り
「るう こいつは拓也だ顔 覚えてくれ」
って言うと私が返事をする前に
扉を閉めてしまいエレベーターは下降し
地下へと向かった

 

エレベーターの中で山口さんに
「下 ついたら力也呼んでこい」
とだけ言って前を向いて
黙ってしまった龍夜さん

 

山口さんも呆気にとられてる感じだった